丹波立杭陶磁器協同組合
丹波立杭陶磁器協同組合とは
丹波立杭焼の郷「立杭」は、兵庫県の中東部、丹波の国の西南端に位置し、
播磨・摂津との三国境にある緑豊かな自然に恵まれた地で、
800年以上にわたり窯の火を絶やすことなく現在に伝え、約60の窯元が軒を連ね、生業に勤しんでいます。
組合事務所のある丹波伝統工芸公園(立杭陶の郷)は、
昭和60年立杭の中心部にオープンした篠山市の産業振興・文化レクリェーション施設で、
観光物産センターは、陶器即売場・陶芸教室を開設する組合の拠点施設です。
概要
本組合は、中小企業等協同組合法に基づく事業協同組合であり、組合員の資格は、丹波篠山市及び三田市の区域で陶磁器の製造業及び陶磁器に関連する事業を営む者とされており、現在丹波篠山市今田地区の51人の組合員で構成されています。組合員は家族従業員数名の小規模企業が大部分を占め、一部近代的製法によるほかは800年の伝統を誇る父祖伝来の技法を継承する伝統的工芸品を生産し、その素朴で野趣味たっぷりな作品は、実用品として又観賞用として多くの人々に愛用されています。
昭和53年、国の伝統的工芸品指定にともない結成された伝統工芸士会及び青年グループ「グループ窯」、中堅作家グループ「陶友会」は、それぞれ伝統技術の伝承と改善のため意欲的な活動を展開し、産地振興に大いに寄与しています。
名称 | 丹波立杭陶磁器協同組合 |
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所在地 | 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭3番地 |
設立年月日 | 昭和25年9月2日(設立登記昭和25年12月22日) |
地区 | 兵庫県丹波篠山市及び三田市 |
組合員数 | 50人 |
役員 | 理事8人(理事長 市野達也)監事2人 |
事務局 | 職員9人(内坏土工場1人) |
出資金 | 38,250,000円 |
主要事業 |
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伝統工芸士会
丹波立杭焼の伝統的工芸品指定(昭和53年2月6日第9次指定)にともない、通商産業大臣の認定を受けた伝統工芸士が、丹波立杭焼伝統工芸士会を結成しております。
主旨
伝統工芸士は産地に残された伝統技術を継承し、後継者の確保、育成等、産地振興事業の推進力となり、会員相互の親睦、交流に努め、優れた技術保持者としての誇りを自覚し社会的地位の向上に努めることを目的としています。
事業
会員相互の技術に必要な調査研究
後継者育成のための事業
伝統工芸士作品展示発表会
その他、本会の目的達成に必要な事業
会員
- 市野 勝(いちの まさる)
- 【陶勝窯】
- 清水俊彦(しみず としひこ)
- 【俊彦窯】
- 大上 巧(おおがみ たくみ)
- 【大熊窯】
- 市野信行(いちの のぶゆき)
- 【市野信行窯】
- 市野晃司(いちの こうじ)
- 【源右衛門窯】
- 大西誠一(おおにし せいいち)
- 【丹誠窯】
- 大上裕(おおがみ ゆたか)
- 【昇陽窯】
- 清水昌義(しみず あきよし)
- 【丹京窯】
- 市野克明(いちの かつあき)
- 【信水窯】
- 市野浩(いちの ひろし)
- 【陶幸窯】
組合の歴史
昭和12年 | 丹波陶器工業組合設立 組合長清水佐太郎。共同販売・共同購買を行う。 |
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昭和23年4月 | 兵庫県神戸工業試験所立杭支所開設 |
昭和25年1月 | 丹波陶器工業組合解散 丹波陶磁器工業協同組合、丹波陶器協同組合に分れて設立 |
昭和25年9月 | 2組合を統合し、丹波陶磁器協同組合設立 同年12月登記。理事長大西英雄、組合員42人、出資口数42口、出資総額4,200円。 |
昭和26年 | 陶製酒樽を開発。後年業界生産額の過半を占める。 |
昭和29年 | 県立窯業試験場が「兵庫県丹波窯業試験場」と改称される。 |
昭和31年 | 丹波窯業試験場が「兵庫県丹波窯業指導所」と改称される。 |
昭和32年3月 | 丹波立杭窯(作窯技法)が国の無形文化財に指定(選択)される。 |
昭和38年7月 | 組合坏土工場設置。原料土共同購入、陶土精製の近代化、組合員への供給を開始 |
昭和43年3月 | 兵庫県丹波窯業指導所を廃止、兵庫県立工業試験場に統合 |
昭和43年7月 | 旧指導所用地を県より有償譲受 |
昭和44年4月 | 今田町立丹波焼陶芸会館開設。管理運営を組合が受託 |
昭和48年4月 | 三田市四ッ辻で原土採取用地購入 |
昭和53年2月 | 「丹波立杭焼」が国の伝統的工芸品として通商産業大臣より指定を受ける。 |
昭和53年11月 | 陶器市開催、翌年からは「丹波立杭焼陶器まつり」として毎年開催されることとなる。 |
昭和54年2月 | 丹波立杭焼伝統工芸士認定。この年から「丹波立杭焼」振興計画に基づき、伝統的工芸品産業産地振興事業に取り組む。(8年度間) |
昭和58年11月 | 優良組合として、兵庫県中小企業団体中央会会長表彰を受く。 |
昭和59年9月 | 優良組合として、兵庫県知事表彰を受く。 |
昭和59年10月 | 三田市四ッ辻で原土採取用地購入 |
昭和60年6月 |
定款改正 組合名称を「丹波立杭陶磁器協同組合」と改称。 管理運営を組合が受託、事務所・陶器即売場・陶芸教室を移設 |
昭和63年4月 |
陶の郷内に観光物産センター完成、組合陶器即売場・陶芸教室を開設 ホロンピア88(北摂丹波の祭典)陶の郷会場で「大丹波焼展と現代に生きる六古窯展」開催、今田町で「日本六古窯サミット」開催 |
昭和63年9月 | 三田市四ッ辻の組合所有地を三田市に売却、代替地購入 |
平成2年3月 | 陶の郷内に登り窯築窯、「平成窯」と名付け初窯焼き |
平成6年9月 | 組合坏土工場改築。陶土精製設備改善 |
平成12年11月 | 組合設立50周年記念事業実施 |